高齢化が進む地域で住民の足に 葛飾区、低速で狭い道も走れるEVの実証実験を4月以降も継続(東京新聞2024年3月3日) 

東京都葛飾区は、低速で狭い道も走れる電気自動車「グリーンスローモビリティ」について、3月末までの予定で行っていた実証実験を新年度も続ける。高齢化が進む地域で住民の生活の足として本格導入できないかを引き続き検討する。
 車両は軽自動車ほどの全幅で、アクセルを踏み込んでも時速19キロまでしか出ない仕様。普通免許で運転でき、定年退職した地元の人らがボランティアで運転手を務め、買い物や通院するお年寄りらが利用している。東四つ木東立石の両地区で昨年10月から実証実験を始めた。
 1月からは事前予約なしで乗れるように運用を改めた。区の担当者は「お試し感覚で1人でも多く乗ってもらうのが狙い」と話す。利用は無料。立石コースは火曜日に10便、四つ木コースは土曜日に8便をそれぞれ運行する。区は車両のリース代や駐車場代など事業費1千万円を当初予算案に盛り込んだ。(加藤健太)。

本記事では、葛飾区における地域主体交通の取組を紹介。

同区では、[地域組織が運行主体となり、身近な生活圏における移動手段を増やすことで地域住民の外出を支援し、地域を活性化させる取組」の一環として、2023年「10月」から同区内の「モデル地区」にて「グリーンスローモビリティを用いた地域主体交通」の「導入」による「実証運行」*1を開始。2024年度予算案では、「引き続き」同地区での「実証運行」*2の方針が計上されている。

「公共交通の存続」*3にもつながる同取組。利用状況は要観察。

*1:葛飾区HP(まちづくり交通公共交通)「地域主体交通

*2:葛飾区HP(区政情報 行財政・予算・決算 予算 令和6年度葛飾区予算案概要)「令和6年度葛飾区予算案概要」73頁

*3:高松淳也「公共交通雄とまちづくり」入江容子・京俊介『地方自治入門』(ミネルヴァ書房、2020年)325頁

地方自治入門 (学問へのファーストステップ 2)

地方自治入門 (学問へのファーストステップ 2)

  • 発売日: 2020/05/14
  • メディア: 単行本