区民の投票で決める「参加型予算」、杉並区で 東京23区で初(朝日新聞2023年10月1日)

予算の使い道を区民が考え、区民の投票で決める「参加型予算」を、東京都杉並区が始める。都内の区市町村としては初の試みで、昨年初当選した岸本聡子区長の公約だった。 

 区が9月25日の区議会で、詳細を明らかにした。投票は10月1~31日で、インターネットと郵送で受け付ける。

 決めるのは「森林環境譲与税」6200万円の使い道で、選ばれた事業は来年度予算案に計上される。

 区は6~7月、区民らから使い道の案を募集。「公園に木材防災用具を設置」「間伐材を使った木工品の展示」など10案にとりまとめた。区民1人につき3件まで投票できる。

 狙いは、区民に区政を身近に感じてもらうことと、区民のニーズを予算に反映することだ。

 ただ、議会の中には疑問視する声もある。ある区議は「区民の声を聞くのは、住民の負託を得ている区議の仕事ではないか」と話す。

 予算案は議会に諮られるため、可決されなければ形になることはないが、「区民からの提案だと言われたら、不満があっても反対しづらいのでは」と漏らす区議もいる。(松田果穂)

本記事では、杉並区における予算編成の取組を紹介。

で記録した同区の同取組。同「区が募集するテーマ」に対して「区民等から予算の使い道を提案」、「複数の提案の中から」「区民による投票によって区の次年度予算案に反映する事業案が決定」*1する手順となる。2023年度の「区民参加型予算事業」の「モデル実施」では「森林環境譲与税基金の使い道」を「区民」「から57件の提案」を受けた「10事業」を対象に、同年「10月1日」から同年「10月31日」の期間で、「区民」「による」「インターネット又は郵送」による「投票」*2を実施。

 

「市民が予算決定に広く参加できる」*3同取組。投票成果と予算審議の過程は要観察。