奈良県は、県庁から西へ約3.6キロの距離にある平城宮跡に復元された第一次大極殿の姿を堪能してもらうため、7月から屋上広場の西側に無料望遠鏡一台を設置した。
 管財課によると、望遠鏡は緑色で高さは135センチ。倍率は20倍で、360度回転する。のぞき込むと大極殿や、同じく復元された朱雀門などがアップで見えるだけでなく、南を向けば興福寺五重塔(国宝)上部の相輪(そうりん)もはっきり確認できる。県庁屋上は、周辺に高い建築物がないため展望スポットとして観光客の人気が高く、2009年度は約10万8000人が訪れている。

本記事では,奈良県の庁舎屋上に望遠鏡を設置されたことを紹介.2008年12月7日付の本備忘録に構成を立てて以来,本備忘録のお馴染み(断続的)観察課題の一つである「庁舎管理の行政学」の観点からは,その位置づけは難しいそうですが「第4章:執務と憩いの空間としての庁舎」又は「第5章:財源としての庁舎」等としても興味深い取組.
同県庁舎の「主棟屋上」からは,「東大寺若草山奈良公園など奈良の街並みを見渡すことができ」*1る庁舎.同県HPでは,「若草山東大寺奈良公園」等を眺望することが出来る「屋上東」*2,「天気がよい日には」という条件付きながらも「生駒山」を望む「屋上西」*3,「興福寺奈良公園」を望む「屋上南」*4,そして「屋上北」*5という,各四方に広がる「歴史を刻み込」まれる「風景」*6への眺望が紹介されている.本記事を拝読すると,その眺望を堪能できるよう,「西側」に「一台」が設置され,「無料」で利用が可能な模様.
本記事では「2009年度は約10万8000人」もの訪問がされている同庁舎.2008年4月4日付同年7月15日付2009年4月日付の両本備忘録で言及した「郊外型庁舎」とは異なり,いわば「中心地型庁舎」の立地類型の一つとして属されているようでもありつつも,未だ,同県庁には未訪問.来庁舎数是非とも訪問させて頂き,新たに設置された望遠鏡のレンズから,その「風景」を望んでみたい.