箕面市は、排気量125cc以下のオートバイやミニバイクなどに来年4月から、独自のナンバープレートを導入することを決め、デザインの公募を始めた。観光資源の箕面大滝や紅葉などを広く知ってもらうのが狙い。全国では、「雲」(松山市)や「船」(広島県尾道市)の形をしたユニークなプレートが登場しているが、府内では初の試み。箕面市税務課は「街中を走る〈動く広告塔〉になれば」と期待している。
市によると、対象車種の登録台数は4月現在、1万8672台。現在、交付しているプレートは長方形で、大きさは市条例の規則で定められているが、希望すれば新プレートに無料で交換する。宣伝効果をより高めるため、各郵便局や箕面署にも切り替えを勧める。プレートの型枠と1万枚分の費用計465万円を盛り込んだ一般会計補正予算案は、9月市議会で可決されている。
募集するのは、形状と絵柄。テーマは「箕面らしさ」だが、名所の滝やもみじ以外も可。サイズは縦10センチ、横20センチ以内。デザインへの思いも記し、〒562・0003箕面市西小路4の6の1、市税務課に郵送する。締め切りは30日(必着)。11月中旬に発表する。問い合わせは同課(072・724・6710)へ。
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総務省によると、市町村が交付するプレートの規格は、旧自治省が1985年に「縦10センチ、横17センチまたは20センチ」などと通達を出しているが、法的根拠はないという。独自プレートの登場について、総務省は「市町村で通用すれば問題はなく、通達はあくまで『お願い』。これも地方分権の流れではないか」としている。
同記事では,箕面市において,同市独自つの形態のナンバープレートを導入する方針であることを紹介.同市HPを参照*1.「募集内容」は「原付等ナンバープレートの「形状・絵柄のデザイン」」であり,「募集期間」は,「平成21年10月1日(木曜日)〜平成21年10月30日(金曜日)」まで,「プレート規格は縦10センチメートル,横20センチメートル以内に収まる規格」」として,「募集」される.「交付開始」は「平成22年4月1日(木曜日)」から.
同記事でも紹介されている,2007年10月から開始した松山市における「「雲をイメージしたかたち」」,尾道市における「しまなみ・やまなみ・まちなみ」イメージしたナンバープレートについては,各市HPを参照*2.キュートな形態.その他にも,上田市では,「上田城をモチーフ」にしつつ,「真田氏の旗印「六文銭」」*3した取組等もある.なるほど,これもまた一つの「自由度の拡大路線」*4.
では,(下名の最大の関心課題でもある)「地方自治の多様性(Varieties of Local Governance)」が生じることになるのかといえば,その自治体を体現するような「形態」というものを考えてみようとすると楽しくもあり,なかなか難しい取組.そのため,例えば,御殿場市・富士市・富士宮市・裾野市・小山町・芝川町・富士吉田市・富士河口湖町・西桂町・忍野村・山中湖村・道志村・鳴沢村における,富士山の形態の採用,共通的な象徴となりうる形態を共同採用され*5,「同型化」が図られる場合もある(富士山は,非競合性・排除不可能性をもつ財なのだろう).他の自治体の動向はどうなのだろうか,要確認.
*1:箕面市HP(総務部税務室税務課)「報道資料 府内初!箕面らしさを取り入れた「オリジナルナンバープレート」〜デザインを募集します!〜平成21年9月28日(月曜日)」
*2:松山市HP(各課一覧:市民税課)「「雲をイメージしたかたち」のナンバープレートの交付を北条・中島支所でも開始します」,尾道市HP「尾道に誕生 !★希望ナンバー募集します★」
*3:上田市(税務課)「上田市 原付バイクナンバープレートを独自デザインに」
*4:西尾勝「四分五裂する地方分権改革の渦中にあって考える」『]分権改革の新展開』(ぎょうせい,2008年)3頁.