• 伊藤正次「自治体基本構造の選択と地方政府基本法のあり方」『都市問題』第101巻第9号,2010年9月,65〜72頁.

伊藤正次先生より,ご恵与賜りました.ありがとうございました.
本稿では,地方行財政検討会議が取りまとめられました「地方自治法抜本改正に向けての基本的な考え方」を「踏まえて」,いわゆる「自治体基本構造」に関しまして,「融合化モデル」と「分離化モデル」の「2つの方向性」から「制度設計上の論点」(66頁)を明示された本稿を通じて,様々な提案が,各主体から同時多発的に噴出されている同課題に関する議論の現況とその議論の構造を明瞭に分析されております.下名個人的には,「地方政府基本法のあり方」(69頁)に関して,「複数の機関設計の選択肢を明示している会社法に近いイメージ」を提案され,その選択においては「そっと後押し」する「選択的アーキテクチャー」としての位置づけの法制化案としての,ご提案に関しては,自治体における選択の幅を確保するうえでも,現実的かつ説得力豊かなご提案と存じました.
繰り返しではございますが,この度は,ご恵与を頂き,誠にありがとうございました.