東日本大震災や県北部地震を受け、県飯田合同庁舎(飯田市)の食堂は13〜15日、売上金の一部を義援金に充てる昼食メニュー「南信州麺くらべ」を提供する。下伊那地方の麺3種類を用意。福島県南相馬市などから飯田下伊那地方に避難している人にも味わってもらおうと、被災住民には無料で提供する。大震災後、同食堂は恒例の「信州を味わう日」の3月分を自粛。予定したメニューをそのまま今回の企画に利用する。1食800円で、うち100円を義援金に充てる。

本記事では,長野県に設置されている飯田合同庁舎内の食堂の取組を紹介.「売上の一部を義援金に充てる」メニューを提供される模様.総合案内図を拝見させて頂くと同合同庁舎の1階*1に配置されている同食堂.
同庁舎の同取組は,同県が「県では毎月第3金・土・日曜日を「信州を味わう日」」として設定されていることを踏まえて「南信州の名物や地元食材を提供」されてきた企画の一環として実施.同企画の4月分では「南信州麺くらべ」を行い(美味しそうですね),「1人前800円」のうち「震災復興支援のため1食あたり100円を義援金」とされるもの.ただし,その素材の制約も反映してか,「1日50食限定」*2とのこと.2008年12月7日付の本備忘録にて項目立てを試みた本備忘録の妄想的・断続的観察課題のひとつ「庁舎管理の行政学」(「妄想的」で決してなく,「庁舎」に関しては,やはり真面目に正面から考えてみなければならないと痛感しておりますが)における「第3章:役所食堂の行政学」の観点からも,たいへん興味深い取組.
一方,国レベルでは,時事通信による2011年4月12日付の配信記事を拝読させて頂くと,「福島県の生産者を支援」されることを目的として,「厚生労働省」の「職員食堂」で「同県産野菜を取り入れたメニューの提供」,「総務省」も「省内の食堂で福島県産野菜などを積極的に使う応援キャンペーン」を開始され,本日13日からは「福島,茨城,栃木,群馬,千葉5県の野菜を使用したメニューを追加」*3される方針であることを紹介.「科学知識」とは,「ある社会的文脈のもとで生産され,別の社会的文脈のもとで利用」*4されるものの,更に異なる文脈で「消費」もまたされることになるものと解することが適当か.