大分市は節電対策として、本庁舎の一部の蛍光灯に、ひもを引っ張って個別に点灯させるタイプのスイッチを導入した。これまでは数カ所を一斉に点灯させる方式だったことから、消費電力削減と職員の節電意識向上の効果を期待している。
 新しく導入したのは本庁舎の4階46カ所と5階100カ所。それぞれ2〜3本の蛍光灯がセットになっている。これまでは一つのスイッチで6カ所程度の蛍光灯が一斉につき、必要のない部分も点灯していた。1月から、既存の電灯にひものスイッチを取り付ける工事をした。市管財課の羽田野修課長は「職員がこまめに消灯をするようになった。電灯から垂れるひもで見た目が悪くなることも懸念されたが、慣れるとあまり気にならない」と話している。
 市は独自の節電対策として、本庁舎内の蛍光灯全てを長寿命の節電タイプに交換することを決めた。昨年6月議会で「庁舎節電対策事業」として事業費5千万円が認められたが、その後、より節電効果の高いLEDが普及。単価も下がってきたため「(交換は)状況を見極め、次年度以降にLED導入を含めて判断する」(市管財課)という。
 節電対策の蛍光灯が一部フロアにとどまることについて、同課は「残業などが多く個別スイッチの効果が期待される階を選んだ。今後、電力削減状況などを検証し全庁舎への導入を検討する」としている。

本記事では,大分市における節電の取組を紹介.
既に,「本庁舎」では「5基から4基」,「第2庁舎」では「3基から2基」と「エレベータの稼動基数を減らす」こと,「執務室の照明」の「窓側蛍光灯の本数を減らし,不要な照明を消灯する」こと,「トイレの照明の本数を減らし,廊下の照明を消灯する」こと,「便座の保温・温水機能を弱設定とする」ことで,2011年「12月1日から」,2012年「1月15日までの累計で前年度比8.8%の節電」*1を実施された同市.
本記事を拝読させて頂くと,この度新たに,同市庁舎の職場内で利用されている「蛍光灯」に「ひもを引っ張って個別に点灯させるタイプのスイッチを導入」された模様.また,同市では,「家庭でできる節電,8つのポイント」のうち,第1に挙げられている「こまめにスイッチオフ!」と広報.方や,存外,一般的には,「大部屋主義」*2的な執務空間における蛍光灯等の利用の設計は集約型となり,その利用に関しては融通が効かないことも観察される.同紙の取組は,まさに,塊より始めよ,と同市の執務空間でも,より細かな「スイッチオフ!」」*3の実施が可能となる模様.実際の効果も,要確認.