東京都の1世帯当たり平均人数が1.99人となり、1957年の調査開始以来初めて2人を割り込んだことが15日、分かった。1月1日現在の市区町村の住民基本台帳の情報を基に都がまとめた。都は「もともと単身の若者が多い中、高齢者の1人暮らしが増えてきている」と分析している。調査によると、1月1日時点の都内の人口は1268万6067人、世帯数は636万8485世帯といずれも過去最高を記録。人口の伸びが3万9322人だったのに対し、世帯数の増加は4万4192世帯で、1世帯当たりの人数は前年の2.00人から1.99人に減少した。
 市区町村別で、1世帯当たりの人数が最も少ないのは、三宅村で1.60人。次いで青ケ島村1.62人、新宿区1.65人、渋谷区1.67人の順で、島しょ部と区部で少人数世帯が多い。総務省のまとめによると、昨年3月31日時点の1世帯当たりの人数の全国平均は2.36人。都道府県別で2人を下回るのは都が初めてとみられる。

本記事では,東京都における世帯と人口の現状を紹介.概要は,同都HPを参照*1
2012年1月1日現在での住民基本台帳に基づく,同都の総人口は「12,686,067人」となり,「平成9年以降16年連続の人口増加」*2.一方で,「一世帯当たり人員」は「1.99人」と「都全体で初めて2人を下回」*3る場合もある.
勿論,単身世帯が多いこと自体には,他圏からの若年層の流入により,「「名目的」な若さ」*4を確保する場合もある.そのため,同都では「総人口に占める65歳以上人口の割合は20.76%」にあるものの,一方で,人口は「2,633,325人」*5ともなる.また,年齢構成では「20年前の平成4年と比べ」ても,「20代前半の人口は男女ともに大きく減少」にあり,「60歳以上の人口は大幅に増加」*6傾向にもあり,必ずしも「若さ」が前提とした構成にあるとは限らない.高まる「単身世帯」のなかでも,その「高齢者人口の絶対数が多い」*7ことが想定さなくもない.単身世帯の年齢構成は,要確認.

*1:東京都HP(これまでの報道発表2012年3月)「「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」(町丁別・年齢別)の概要−平成24年1月1日現在−

*2:東京都HP(各局のページ総務局東京都の統計住民基本台帳による東京都の世帯と人口「「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」(町丁別・年齢別) 平成24年1月)「結果の概要」1頁

*3:前傾注1・東京都(住民基本台帳による東京都の世帯と人口」(町丁別・年齢別)の概要−平成24年1月1日現在−)

*4:金井利之「東京都性論 ―あるいは人間不在の都政」飯尾潤,苅部直,牧原出編著『政治を生きる 歴史と現代の透視図 (中公叢書)』(中央公論新社,2012年)163頁

政治を生きる――歴史と現代の透視図 (中公叢書)

政治を生きる――歴史と現代の透視図 (中公叢書)

*5:前傾注1・東京都(住民基本台帳による東京都の世帯と人口」(町丁別・年齢別)の概要−平成24年1月1日現在−)

*6:前傾注2・東京都(結果の概要)4頁)

*7:前傾注・金井利之2012年:163頁