横浜市と市民、事業者でつくる「ヨコハマR(リデュース)委員会」は、使い捨て容器ごみを減らすことのできるリユース食器導入の手引きを作成した。A4判12ページ。
 手引きは、区民まつりや各種イベントでリユース食器の導入を検討する際に必要な情報を提供している。保土ケ谷区の昨年の区民まつりを例示。100以上のブースでカップや丼、おわんなど計3150個のリユース食器が使われたことで45リットルのごみ袋約26袋分のごみを削減できたと紹介している。温室効果ガスでは約100キログラムの削減効果があり、横浜から名古屋まで自動車で往復した際に排出される二酸化炭素の量に当たるという。また、リユース食器のレンタル費用や回収方法などについても丁寧に説明している。手引きは市資源循環局ホームページからダウンロードできる。また、郵送を希望する場合は、資源循環局3R推進課電話045(671)2530。

本記事では,横浜市における『リユース食器導入の手引き』の公表を紹介.同手引きの内容は,同市HPを参照*1
「主にイベントで使用される」「1回使っただけで捨てられてしまう容器」にかわり「繰り返し洗って再使用(リユース)できる食器」*2と使い捨て紙コップとの「環境負荷の比較」*3や利用者の「評判」*4を示しつつ,リユース食器を利用を促す同手引き.リユース食器は,コップに留まらず「皿,お椀の他,箸,スプーンなど約15種類」*5ある.利用者側の負担からも「会場で使用したあとは回収してそのままレンタル先に返却」*6する方式を提案する.
運営方法の課題は3点.まずは「出店者に協力してもらう」こと,二つめは「来場者に協力してもらうこと」,三つめは「回収率を高める」ことが課題となる.イベントの開催者,出店者が利用しても,最終的な回収はイベントへの参加者次第となり,三つめの課題解消のためにも,まずはお店で「リユース食器に入れて販売」その後「エコステーション」*7などで回収する方式や,「食器貸出所で貸し出す」方式,また「預かり金制度(デポジット制度)」*8を提案する.
「強制されずに自立的・自律的」*9に回収行動に促すことになるのだろうか.実際の取組は,要確認.

*1:横浜市HP(組織資源循環局データ・パンフレットパンフレットリユース食器導入マニュアル)『ヨコハマ版リユース食器導入の手引き』(ヨコハマR委員会)

*2:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)2頁

*3:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)2頁

*4:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)3頁

*5:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)4頁

*6:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)4頁

*7:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)7頁

*8:前掲注1・横浜市(ヨコハマ版リユース食器導入の手引き)7頁

*9:北村喜宣『環境法』(弘文堂,2011年)108頁

環境法

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