県の本庁舎内の2012年度の年間コピー使用量が全体で約3500万枚となり、職員1人当たり1万2544枚で前年を809枚上回った。1枚1・75円として、1人当たりの年間コストは2万1952円だった。7日の県環境基本計画推進会議で報告された。
 地球温暖化対策に伴う県の環境保全実行計画では、本庁舎内のコピー使用量は09年度の約3千万枚を基準に、20年度までに10%の削減を目指している。12年度は約3500万枚となり、基準を約14%超過した。職員は約2800人で、職員1人当たりでは、基準を1563枚、2736円分上回った。
 県は12年度から始まった沖縄振興一括交付金の関係業務による書類の増加がコピー使用量の増加につながったと要因を挙げ、「職員一人一人の環境配慮に対する意識を高めていく必要がある」と対策に取り組む考えを示した。県はコピー使用量を含む排出要因9項目で09年度を基準に、20年度までに削減する目標を設定。12年度では、灯油、軽油ですでに目標を達成。電気、LPガス、ガソリン、上水使用量で基準を下回り、重油、都市ガス使用量では基準を上回った。

本記事では,沖縄県におけるコピー使用量を紹介.
同県が2012年12月に策定した『沖縄県地球温暖化対策実行計画【事務事業編】』では,「省資源」の方針に「紙類の使用量」*1の削減目標を設置.具体的には,「2000年度比」では「48%削減」されていたなか,「2009年度」の「111,492千枚」から,2020年度までに「10%削減」の「100,343」千枚を目指されている.一方で,本記事によると,2012年度は「約3500万枚」と「基準を約14%超過」しており,「沖縄振興一括交付金の関係業務による書類の増加がコピー使用量の増加」と「手続コスト」*2が主たる「要因」と報道.交付金と紙量との間でのトレードオフ関係が窺えそうななか,具体的な削減方策は,要確認.

*1:沖縄県HP(組織で探す環境生活部 環境政策課沖縄県環境保全率先実行計画(第4期))『沖縄県環境保全率先実行計画(第4期)(沖縄県地球温暖化対策実行計画【事務事業編】』6頁

*2:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『改訂版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2011年)192頁

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