新年度の1日、自治体や企業で入社式などが行われた。新社会人たちは期待と不安を胸に第一歩を踏み出した。
 東京都の「入都式」は東京芸術劇場(東京・豊島)で開かれ、真新しいスーツ姿の新人職員約1700人が緊張した面持ちで参加した。就任後初の新人職員を迎えた舛添要一知事は「皆さんが担う仕事の一つ一つが東京を世界一の都市にすることにつながる」と激励。「2020年東京五輪パラリンピックに向け、最高のおもてなしができるよう仕事にまい進してほしい」と呼びかけた。
 新入職員を代表し、水道局配属の小林和弘さん(22)が「首都圏で大災害が起きたとき、都民の命を守れる世界一安全な都市にしたい」と宣誓。教育庁配属で栄養士の村瀬舞さん(24)は「郷土料理や旬の食材を通して伝統文化や四季の素晴らしさを伝えたい」と抱負を語った。
 宮城県の「水産業復興特区」で活動する桃浦かき生産者合同会社石巻市)は1日、会社設立後初の入社式を開いた。宮城県多賀城市出身の加藤俊明さん(19)が入社。大山勝幸代表は「一日も早く業務を理解し、会社の中心的存在になってほしい」と述べた。午前7時前、桃浦漁港に2月完成したばかりの新社屋で式が開かれ、合同会社の漁師社員など約30人が出席した。加藤さんは緊張気味の表情だったが「高校時代は陸上競技に取り組み、体力と根性には自信があるので精いっぱい頑張ります」と意気込みを述べた。合同会社は2012年8月、東日本大震災で被災した桃浦のカキ漁師ら15人が設立。13年9月には漁業権を民間開放する水産特区の適用を受けた。新卒者が入社するのは今回が初めて。

本記事では,東京都における入都式を紹介.同式に開催は,同都HPを参照*1
「行政にかかわる仕事というのは,打ち上げ花火のように大衆受けするようなことを行えば成果が上がるというものではなく,実に地道な努力の積み重ねが必要」*2であり,そして何よりも「都民の立場に立って丁寧に対応する」*3ことが期待される業務.そのため,都政の「任務をよく遂行し得るものは制度にあらずして,「人に依る行政」である」*4とも考えられなくもない.新しい職員の皆さんがお一人お一人が「都民の立場」からご活躍されていくようすは,要観察.

*1:東京都HP(知事の部屋活動の紹介)「平成26年度東京都職員入都式

*2:舛添要一『東京を変える,日本が変わる』(実業之日本社,2014年)66頁

*3:前掲注1・舛添要一2014年:67頁

*4:東京都公文書館編『都史資料集成穸 1 東京都制の成立』(東京都,2014年)261頁(同書は,amazonでは購入できない模様)