氷見市は一日、旧有磯高校の体育館(鞍川)を改築した新庁舎を報道各社に公開した。七日から業務を始める。市によると、廃校になった体育館を市庁舎として再利用するのは全国でも珍しい。(西山輝一)
 体育館二棟と校舎棟を改築し、総面積は七千平方メートルで、現庁舎(五千四百平方メートル)より広い。体育館の二階には市長室や各課が入り、真ん中に庁議室「センター」を設置。幹部会議などに使い、ドアを設けずにオープンな空間とした。空調の効率を考え天井には、船底をイメージしたテント幕を張った。
 一階には、福祉や納税、年金などの市民サービスの窓口を一カ所にまとめた。市民と職員が話し合うためのガラス張りの「地域協働スペース」もある。本川祐治郎市長は「市民と職員とが対話をしやすく、職員同士も部署を超えて活発に議論する市役所を目指したい」と語った。六日には午後零時半〜三時に市民向けのガイドツアーを催すほか、午後三時から記念講演を予定している。現庁舎(丸の内)は四十五年前に造られ、老朽化。移転の総事業費は十九億三千八百万円。国の緊急防災・減災事業債を活用し、市の実質的な負担は約八億円。

本記事では,氷見市における新庁舎を紹介.2014年5月7日から「業務開始」*1となる同庁舎の概要は,同市HPを参照*2
旧高校の体育館を「リノベーションし再利用」*3した同庁舎.2階建となる同庁舎の2階には,CENTER,PRESENTATION,WORK SHOP,CAMPの名称をもつ「開かれた」空間を置くことで,いずれも議論の「見える化*4を企図されている様子.執務空間も,旧体育館の床のうえの「同じ空間で隣り合って働く」ことにより,「知識の伝播を活性化」する「コワーキング・スペース」*5として利用されている様子.実際の執務状況は,要確認.

*1:氷見市HP(便利ツール組織別案内企画振興部総合政策課お知らせ)「新市庁舎の業務開始及び開庁記念イベント

*2:氷見市HP(便利ツール組織別案内企画振興部総合政策課お知らせ氷見市新市庁舎竣工パンフレット)「氷見市新市庁舎竣工パンフレット

*3:前掲注2・氷見市氷見市新市庁舎竣工パンフレット)2頁

*4:前掲注2・氷見市氷見市新市庁舎竣工パンフレット)4頁

*5:エンリコ・モレッティ『年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学』(プレジデント社,2014年)190頁

年収は「住むところ」で決まる  雇用とイノベーションの都市経済学

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