教育改革に力を入れる武雄市は1日、教育委員を5人から10人に増員するため、新委員5人の公募を始めた。市教委によると、教育委員10人は全国の自治体で最多となる見通し。来年1月の任命を目指す。
 教育委員は月1回の定例教育委員会などに出席し、教育行政について審議、決定する市の特別職。任期は原則4年。報酬は月額5万2300円。応募資格は教育行政全般に熱意を持って取り組める満25歳以上の日本国籍を有する武雄市民。現在の教育委員5人のうち子どもがいる女性は1人しかいないため、市は「特に保護者や女性の応募を求めている」という。希望者は履歴書と志望動機や自己アピールを記した小論文(800字以内、手書き)を27日までに市総務課に提出する。書類選考や論文試験、面接を経て、11月下旬に合格者を決める。

本記事では,武雄市における教育委員会委員の公募の取組を紹介.同取組は,同市FBを参照*1
2014年「10月1日(水) から10月27日(月)」の期間で「5名」*2の委員公募が開始された同市.委員の要件は,「学校教育,生涯学習,スポーツ・文化の振興など」の同市の「教育行政全般に」「熱意をもって取り組」み,「教育現場や教育行政などの経験は問」わず,2014年1月1日現在で「日本国籍を有する満25歳以上で市内に住所を有する」*3ものとなる.選考は,「第1次選考」が応募申込時に提出が求められている「履歴書・小論文により審査」する「書類選考」から始まり,次いで「第1次選考合格者」を対象に,「60分」間の「論文試験」と,面接試験による「第2次選考」*4により選考される.
また,同公募では「保護者,女性の方の参画を求めます」*5との期待される委員の公募者を明記されていることも特徴的.これにより,しばしば「候補選任のプロセスはブラックボックス*6と評されるような委員候補者の選考の観察結果とは,異なる取組の様子が窺えそう.本記事によると,同委員の募集は「教育委員を5人から10人に増員」されたうえでの取組とある.今後の選考結果は,要確認.

*1:武雄市FB(新着情報武雄市教育委員会委員候補(保護者等委員候補)募集案内)「武雄市教育委員会委員候補(保護者等委員候補)募集案内

*2:前掲注1・武雄市武雄市教育委員会委員候補(保護者等委員候補)募集案内)1頁

*3:前掲注1・武雄市武雄市教育委員会委員候補(保護者等委員候補)募集案内)2頁

*4:前掲注1・武雄市武雄市教育委員会委員候補(保護者等委員候補)募集案内)2頁

*5:前掲注1・武雄市武雄市教育委員会委員候補(保護者等委員候補)募集案内)1頁

*6:新藤宗幸『教育委員会』(岩波書店,2013年)52頁

教育委員会――何が問題か (岩波新書)

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