【夕張】夕張市の沼ノ沢郵便局が22日、廃校になった市内沼ノ沢の旧緑小の校舎に移転し、開業した。地域の拠点施設を生かそうという市の要望で実現したもので、日本郵便北海道支社(札幌)によると廃校での郵便局の開局は全国で初めて。
 旧緑小は鉄筋コンクリート3階建て。郵便局は1階の旧職員室を改修し、窓口2カ所と現金自動預払機(ATM)1台を設けた。局の入り口前には約10平方メートルのコミュニティースペースをつくり、池坊夕張支部の生け花を飾った。スペースでは今後、地域住民の作品を入れ替え制で展示する。
 鈴木直道夕張市長は移転開業式で「廃校に郵便局が開局し、再び多くの住民が集まり活性化に寄与する。全国に発信できるモデルになる」とあいさつ。日本郵便北海道支社の中江紳悟支社長は「利用しやすい局づくりを進め地元に貢献したい」と話した。地元特産の夕張メロンのオブジェを乗せた郵便ポストもお披露目され、さっそく沼ノ沢保育園の園児がはがきを投函(とうかん)した。沼ノ沢町内会の西田洋二会長(66)は「地域の核だった緑小に、地域に不可欠な郵便局が入った。積極的に利用して盛り上げたい」と喜んだ。

本記事では,夕張市における旧学校施設の活用の取組を紹介.
障がい者スポーツ体験事業」「高齢者健康増進事業」「障がい児のスポーツ参加支援」*1に用いられてきた同校.同市の「廃校活用提案事業」*2により,同市内の「沼ノ沢郵便局」を同「校舎へ移転」*3されたことを紹介.同旧校舎内には「地域の展示等ができる約10㎡のコミュニティスペース」*4が設置されている,という.「教育の場というだけでなく地域の核」*5でもあるとされる学校施設.コミュニティスペースをはじめとした「地域の方が集い,地域に愛される施設」*6としての活用状況は,要観察.

*1:夕張市HP(くらしの便利帳旧学校施設活用)「旧学校施設活用状況」(H26.7.31現在

*2:夕張市HP(市長の部屋インデックス)「沼ノ沢郵便局移転開局

*3:日本郵便HP(企業情報お知らせ・プレスリリース北海道支社のプレスリリース沼ノ沢郵便局(北海道)の移転)「沼ノ沢郵便局(北海道)の移転」(2015年6月15日,日本郵便株式会社北海道支社)

*4:前掲注3・日本郵便(沼ノ沢郵便局(北海道)の移転)

*5:日本建築学会編『公共施設の再編-計画と実践の手引き-』(森北出版,2015年)65頁

公共施設の再編-計画と実践の手引き-

公共施設の再編-計画と実践の手引き-

*6:前掲注2・夕張市(沼ノ沢郵便局移転開局)