豊田市を訪れる外国人観光客の満足度向上を目指し、市在住の外国人でつくる豊田市外国人市民会議の委員たちが五日、足助地区の観光スポットを回り、改善点などを市に提案した。
 二〇一九年に同市で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)などに向け、外国人の視点から観光を考えようと、市が企画。中国やカナダなど、国籍が異なる六人の委員が参加した。名鉄豊田市駅からバスで足助地区を訪れた委員たちは、紅葉の名所「香嵐渓」や、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い町並みなどを散策。昔ながらの手仕事が体験できる観光施設「三州足助屋敷」で、藍染めと機織りコースター作りに挑戦した。
 観光後には、市足助支所で意見交換会を開催。手仕事体験は、言葉が分からなくても手本を目で確認できることから評価する声が上がったほか、「バスの乗り方の案内や、事前に下調べをするときの情報発信の仕方を見直すべきだ」「飲食店のメニューは写真付きだと分かりやすい。日本食もいいが、食文化によって好みが異なるので、無難なサンドイッチなどがあってもいいのでは」などの意見が出された。(橋詰美幸)

本記事では,豊田市における「豊田市外国人市民会議」の取組を紹介.
同市に「在住,在職又は在学する外国人市民が,生活するうえでの諸問題や,市の施策に対して意見と提案を述べ」,同市「とともに国際化のまちづくりを推進すること」」*1を目的に設置された同会議と「連携」により,「ツアー形式で足助の観光体験をし」,「気づいた点,不足している点についての助言や提案等」*2を行う取組.「バス停表示,バスの車内表示」「施設、まちなかの案内看板」「パンフレットの案内表示」「店内メニュー」「Wi−Fi環境 ・店員の対応」などを「チェック」する.本記事では,提案の概要を紹介.提案を通じた,「サービスの独自の「積み増し」」*3等への反映状況は,要観察.