「日本一おいしい水道水」を目指す名古屋市上下水道局が、災害備蓄用の缶入り飲料水「名水」のデザインを一新するなど、自慢の水をもっと知ってもらおうとPRに乗り出している。
 水道水を使った「災害用備蓄飲料水『名水』」の缶は、これまで「名水」の文字だけの控えめなデザインだったが、より多くの人に手に取ってもらえるよう新パッケージを制作。名古屋の象徴といえる名古屋城と金シャチを描いた。今月二十三日から販売する。一缶三百七十五ミリリットル入りで、製造日から三年間保存できる。二十四缶入りの一箱単位で販売し、総容量は九リットル。備蓄の理想とされる「一日三リットルの三日分」にあたる。同局の調査によると、市内で三日分の備蓄をしている家庭は三割程度。担当者は「南海トラフ巨大地震などに備え、備蓄を進めてほしい」と呼び掛けている。
 一箱千五百円で、上下水道局の営業所などの窓口で購入すると二百円割引になる。自宅への配達も可能。販売は十月三十日まで。(問)同局お客さま受付センター=052(884)5959
◆国より厳しい基準設定
 名古屋市の水道水は、国の水道法の基準より厳しい独自の水質管理指標を定め、濁りや嫌な臭いの数値を低く抑えている。昨年開催された市のイベントでは、水道水とミネラルウオーターとの「利き水」が行われ、約半数の人が名古屋の水の方が「おいしい」と回答した。市政世論調査でも「水道水がおいしい」との評価が多く寄せられているという。担当者は「名古屋の水道水は自信を持っておいしいと言える。水道水を普段飲まない人にもぜひ飲んでほしい」とアピールした。
◆スタンプラリーで賞品も
 水道水を料理に使っている市内の飲食店など「名水パートナー」と名古屋市上下水道局が連携したスタンプラリーが、市内各地三十二の店舗などで行われている。
 名水パートナーは名古屋の水道水のPRに協力する店舗や企業で、登録しているのは七十七店舗。このうちイベントに参加している三十二カ所への来店や上下水道局の行事、催しへの参加でスタンプを二つ集めて応募する。何度でも応募できる。抽選で電気ケトルや家庭用プラネタリウムなどの賞品が十人に当たる。スタンプラリーの冊子を提示して、割引サービスを受けられる店舗もある。冊子は、同局の営業所や区役所などで配布している。期間は十二月三十一日まで。(竹内なぎ)

本記事では,名古屋市における災害用備蓄飲料水の取組を紹介.
同飲料水の「家庭などでの飲料水備蓄の一層の促進を図る」目的から「デザイン」を「新た」*1にした同市.新たなデザインは,本記事でも紹介されている通り,「名古屋をイメージした「金鯱」」と「「名古屋城」のデザインに変更」*2されている.販売は,備蓄用であるため「1箱24本入り」「総容量9リットル」の「1箱単位での販売」となり,「販売価格」は「税込」「1,500円」*3となる.
「法律よりも厳しい規制」*4により管理された同飲料水.備蓄状況は,要確認.