知事の退職金を廃止して給与に振り替える大阪府の改正条例が27日の府議会本会議で可決、成立した。次の府知事の任期が始まる11月27日から施行される。府によると、知事の退職金を制度上、廃止するのは都道府県で初めて。ただ、同額を給与に上乗せするため、知事の収入は変わらない。
 府知事が1期4年の任期を務めた場合の退職金は約1258万円だが、現在は財政再建のため減額している。府は、大阪市が市長の退職金を廃止していることなどを踏まえ、条例改正を検討してきた。

本記事では,大阪府における特別職の報酬等に関する方針を紹介.
2015年9月1日付の本備忘録で記録した,同府による同取組の検討.本記事では,「知事及び副知事の給料,手当及び旅費に関する条例」の改正による「知事の退職手当の廃止及び給料月額の改定」*1を紹介.具体的には,同職の「退職手当の廃止」とともに,他方で「給料月額」を,2015年11月27日から「1,310,000円」から「1,500,000円」に改定,2016年4月1日からは「1,500,000円」から「1,520,000円」と再改定される.本記事によると「同額を給与に上乗せ」をする「外発的な工夫」*2の模様.今後の支給状況は,要観察.

*1:大阪府HP(大阪府議会平成27年9月定例会提出議案・審議結果一覧)「24 知事及び副知事の給料、手当及び旅費に関する条例等一部改正の件

*2:田尾雅夫『公共マネジメント -組織論で読み解く地方公務員 (有斐閣ブックス)』(有斐閣,2015年)58頁

公共マネジメント--組織論で読み解く地方公務員 (有斐閣ブックス)

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