熊本地震震度7を2回記録した熊本県益城町で6日、被災した町役場庁舎に代わるプレハブ庁舎での業務が始まった。同県内では現在、八代市人吉市など計5市町で庁舎が使えなくなり、他施設への機能分散などで対応。一部でプレハブ庁舎建設が進んでいるが、完成して業務が始まるのは益城町が初めて。
 同町役場庁舎は4月16日の「本震」で建物が傾くなど破損。近くの保健福祉センターに役場機能を移した。その後、応急検査で職員の立ち入りは可能になったが、市民の入館は規制し、市民向けの窓口業務は、5月半ばからは役場に隣接する中央公民館で行ってきた。
 プレハブ庁舎は中央公民館敷地に建設。2階建てで延べ床面積511平方メートル。1階に福祉や企画財政などの計6課、2階に総務課や議会事務局などが入る。住民生活課や建設課、農政課、教育委員会はなお中央公民館などに分散。災害対策本部は役場庁舎に残る。
 町総務課の冨永清徳係長は「地震発生以来、窓口業務以外の役場機能は災害対応に特化してきた。約7週間ぶりに通常業務を再開することができ、しっかりと住民の要望に応えていきたい」と話した。役場庁舎は今後、本格的な調査を行い、建て替えの必要性などを検討するという。

本記事では,益城町における仮庁舎の取組を紹介.
熊本・大分地震による「庁舎被害」*1により,同町では,2016年「4月14日の地震以来」「役場機能が停止」,その後「一部窓口業務」は「益城町保健福祉センター」で行われるなか,同年5月15日には「仮庁舎となる益城町中央公民館の応急的な改修工事が完了」したことで「窓口業務」を「再開」*2.本記事では,「プレハブ庁舎」での「業務」開始を紹介.本庁舎の検証結果は,要確認.

*1:鍵屋一「自治体の防災マネジメント3 熊本地震に学ぶ小規模自治体の災害対応課題」『ガバナンス』Np.182,2016年6月号,111頁

月刊ガバナンス 2016年 06 月号 [雑誌]

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*2:益城町HP(新着情報)「窓口業務を再開します