静岡市は市民活動情報を地図上から検索できるウェブサイト「ここからネット」を5月10日から公開する。市民が地域の身近な市民団体の情報を簡単に得られるようにすることで、社会活動への参画を促す狙いがある。市によると、自治体が市民活動情報をインターネットの地図上で提供する取り組みは全国初という。
 2015年に市が実施した市民意識調査によると、市民活動に参加していない人の理由について「活動に関する情報が得られない」が42・7%で2番目に多かった。市は情報発信の必要性を認識し、1700万円かけてシステムを構築。18年度予算では維持費やコンテンツ制作費として280万円を計上している。
 市内の市民活動センターに登録している約千団体のうち、開設時は約500団体の情報を掲載する。地図上に表示された市民団体をクリックすると、活動の内容や時間などを閲覧できる。環境や福祉、まちづくりなど分野に絞って検索することもでき、「子育て」で検索すると、NPO団体や母親グループの情報と合わせ、認定こども園や幼稚園の情報も得られる。
 発信だけでなく、市民からの投稿にも対応する。ウェブサイト上に加え、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、市民目線の市民活動報告や公共施設のバリアフリー情報を掲載できる。
 市の担当者は「何かやりたいと思った時の活動先や、行政の手が届かないサービスを探すことができる。団体にとっては情報発信の場になる」と利点を強調した。

本記事では、静岡市における市民活動支援の取組を紹介。
同市では、「市民活動団体情報」の「集約」とともに「市民による地域課題解決」に「必要となる市が保有する情報とあわせて」「広く市民に提供」する「ウェブサイト」を2018年「5月」*1から開始予定。本記事では、同「ウェブサイト」*2の内容を紹介。本記事によると「市民活動センターに登録」されている「約1000団体のうち」「開設時は約500団体の情報」が「掲載」され、「地図上に表示された市民団体をクリックする」ことで「活動」「内容」、「時間など」が「閲覧」可能となる模様。同ウェブサイトを機会とした「住民の集団」*3の広がり状況は、要観察。

*1:静岡市HP(くらし生涯学習・市民活動協働・NPO静岡市の市民活動)「市民活動支援のためのウェブサイトがオープンします!

*2:ここからネットHP「ここからネットは、2018年5月上旬公開予定です。公開までしばらくお待ち下さい。

*3:金井利之「自治体という存在 群民的自治体観と機構的自治体観」幸田雅治編『地方自治論 変化と未来』(法律文化社、2018年)2頁

地方自治論: 変化と未来

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