東京都、「都民の城」を23年度開業 工事費約136億円(日本経済新聞2020年2月14日)

 東京都は17日、旧国立児童館「こどもの城」(東京・渋谷)を改修して設立する複合施設「都民の城(仮)」の基本計画を発表した。スタートアップ企業の支援施設や子ども向けの遊び場などを設ける。工事費は約136億円と想定しており、2023年度に開業する予定。

 都は都民の城を最短で29年まで利用する暫定施設と位置づけている。改修費を抑えるために、施設内にある青山劇場は機能を縮小し、現在の建物を活用して多目的ホールにするほか、プール施設を廃止する。

 都は19年9月に国から旧国立児童館を購入した。東京五輪パラリンピック時はボランティアの研修施設や待機場所として使う。都民の城として活用した後、隣接する都有地と合わせて再開発する。

本記事では,東京都における複合施設の取組を紹介.

同都では,2020年2月17日に『都民の城(仮称)改修基本計画』 *1を公表.同都では,「都民の城(仮称)」を「令和2年度」は「東京2020大会活用」のために「短期利用」し,その後「当面の間」は「遊び・学び・仕事を通じて,子供をはじめとした都民が交流し,成長できる場」 *2を「コンセプト」に「都民の城(仮称)」として「中期利用」を行い,「最短で令和11年以降」に「4敷地一体活用」による「長期利用」 *3する計画を提示.

複合施設化による「交流しあう場」*4としての利用状況は,要観察.

 

*1:東京都HP(都政情報 : 報道発表 これまでの報道発表報道発表/令和2年(2020年) 2月「都民の城(仮称)改修基本計画」の策定について)『都民の城(仮称)改修基本計画』(令和2年2月 東京都)

*2:前掲注1・東京都(都民の城(仮称)改修基本計画)8頁

*3:前掲注1・東京都(都民の城(仮称)改修基本計画)6頁

*4:松井望「公共施設の複合化とその管理」公益財団法人日本都市センター『超高齢・人口減少時代に立ち向かう』(公益財団法人日本都市センター,2017年)153頁