3・11は震災津波語り継ぐ日 条例可決―岩手県議会(時事通信2021年2月17日) 

 岩手県議会は17日の本会議で、東日本大震災が発生した3月11日を「東日本大震災津波を語り継ぐ日」と定める条例(議員提案)を全会一致で可決した。今週中に公布、施行される見通し。

 条例は、二度と同じ悲劇を繰り返さないため、震災や津波の記憶を風化させることなく、震災を体験していない世代やこれから生まれてくる子どもたちにあの日の悲しみと教訓を伝承していく必要があると明記。県は、語り継ぐ日の趣旨に沿った取り組みを市町村や団体と連携して行い、県民の自発的な取り組みも促進するよう努めると規定した。

本記事では、岩手県における震災復興の取組を紹介。

同県では、同県議会に提出された「東日本大震災津波を語り継ぐ日条例」案が、2021年「2月17日」に「議決」し、「原案可決」*1。同条例に基づき、同県では、「東日本大震災津波を語り継ぐ日」は「3月11日」となり、同「県」の取組としては、「東日本大震災津波を語り継ぐ日の趣旨を広く普及するとともに、その趣旨に沿った取組を行うよう努める」とともに、同「取組を行うに当たっては」「市町村その他の団体との連携に努め」、また、「市町村その他の団体が行う東日本大震災津波を語り継ぐ日の趣旨に沿った取組に対して」は「必要な協力を行うよう努める」*2ことが規定されている。

「世代を超えた伝承」*3の取組は、要観察。

*1:岩手県HP(岩手県議会: 議員提出議案 )「 発議案第2号 東日本大震災津波を語り継ぐ日条例

*2:前掲注1・岩手県発議案第2号 東日本大震災津波を語り継ぐ日条例

*3:今村文彦・佐藤翔輔「震災の記録・記憶をいかに伝承するか アナログ・デジタルアーカイブの融合」五百旗頭真御厨貴飯尾潤監修・ひょうご震災記念21世紀研究機構編『総合検証 東日本大震災からの復興』(岩波書店、2021年320頁