魅力あるまちづくりの連携を 八王子・町田・相模原 3市長が懇談(東京新聞2023年6月1日)

東京、神奈川の都県境をまたいだ広域連携を強化し、持続可能な自治体を目指そうと、隣接する八王子、町田、相模原の3市長による初の懇談会が30日、相模原市内で開かれた。3市の未来像として、都心部への人口流出を防ぎ、観光や経済面で魅力的なまちづくりを進める方針を確認した。(昆野夏子)
 三市は市境を越えて住民の生活圏が広がっており、これまでも図書館やスポーツ施設といった公共施設の相互利用や、災害時の相互応援などの分野で協力してきた。今回は今後に向けてさらに共通課題を整理し、関係を深化させるため、石森孝志・八王子市長と石阪丈一・町田市長、本村賢太郎相模原市長が「公共施設の共同管理・再編」「産官学連携」「未来像」をテーマに意見交換した。
 国立社会保障・人口問題研究所が公表した将来推計人口によると、三市合計で百七十三万人余の人口は二十年後に約二十三万人減少し、六十五歳以上の高齢者の割合は27%から38%に上昇するとされている。
 懇談会では、こうした人口減少への対応として、三市が共同で生活しやすい環境づくりをする方策を議論。障害者スポーツ施設や動物愛護センターの共同運営、フリースクールの広域利用、証明書発行などにも連携を拡大する意見が出た。また三市に所在する大学の学生に卒業後も定住してもらうため、地元企業の魅力発信、企業と学生のマッチングなどを進める考えをまとめた。
 八王子市の石森市長は「新しい時代に対応するためには広域連携は非常に重要」とし、町田市の石阪市長は「共通の課題もあるが、特性が違うからこそ連携して強みを生かせる部分もある」と話した。相模原市の本村市長は「これを契機に未来に向けて三市ならではの魅力を生かしつつ、多くの学生や子育て世帯、シニア層が定住する施策を打ち出したい」と語った。

本記事では、相模原市と八王子市と町田市における連携の取組を紹介。

3市間では、2023年「5月30日」に「八王子市・町田市・相模原市首長懇談会」を開催し、「公共施設の相互利用や産官学連携体制の構築など」の「情報交換」*1を実施。

自治体間の柔軟な連携」*2を企図した同懇談会。今後の連携状況は、要確認。