杉並区が参加型予算ワークショップ 防災対策、20~70代が提案 街灯をソーラーパネル化…(東京新聞2024年6月3日)

予算の一部の使い道を区民が決める「参加型予算」を昨年度からモデル実施している東京都杉並区は2日、事業のアイデアを考えるワークショップを開いた。無作為抽出した区民の中から参加を希望した20~70代の約20人が集まり、新しい災害対策をテーマに活発に議論した。
 区は年末の予算編成に向け、参加型予算の提案を今月末まで募っている。今回は、防災・減災に他分野の事業を組み合わせることを課題とした。2000万円以内、単年度の事業であることを原則とする。集まった提案は、区が実施可能性を審査し、9~10月ごろに候補を発表。区民投票を行い、結果を2025年度予算案に反映させる。
 区役所で行われたワークショップでは、職員から区の防災施策の説明を受けた後、参加者がアイデアを出し合った。高齢者、子どもら災害弱者向けの情報発信や、地域の交流機会を増やしてはどうかという意見が上がり「防災グッズを使った運動会の実施」「災害時も使えるように街灯をソーラーパネル化」「デマ情報の拡散防止」などの提案がまとまった。
 会社員伊藤一輝さん(36)は、災害時に帰宅困難になった親と子が連絡を取れるようなデジタル活用のアイデアを出した。「知らなかった区の取り組みもあったし、日ごろ考えていることを伝えられて良かった」と話した。
 参加型予算は、予算編成過程への直接参画で、区民の区政参加を促し、ニーズに合った事業を実施するのが狙い。昨年度は、国から配分された森林環境譲与税の基金6200万円の使い道について提案を募った。本年度予算には、区民投票の結果を踏まえて区立公園への木製遊具やベンチの設置など3事業(予算額計2663万円)が盛り込まれた。(奥野斐)

本記事では、杉並区における予算編成の取組を紹介。

及び同年の両本備忘録で記録した同区の同取組。2024年度は「防災・減災」「の分野を中心」に対して「区民が事業の提案を行い、区民自らが事業を選択する参加型予算制度をモデル的に実施」*1。2024年「5月15日」から同年「6月30日」に同「区に事業の提案を行い」、同年「9月から10月頃に事業案を公表」し「提案された事業の中から、実施を希望する事業に区民が投票」*2する予定。

「市民が予算決定に広く参加できる」*3同取組。投票成果と予算審議の過程は要観察。