八王子市民会館 愛称・オリンパスホール、10年で幕(東京新聞2020年10月26日)

 JR八王子駅南口の再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」内にある八王子市民会館の愛称「オリンパスホール八王子」が、来年三月末で契約期間を終了する。ネーミングライツ命名権)を取得していたオリンパス=新宿区=が契約終了を申し入れたためで、市は新たな命名権者を募集する。

 オリンパスは一九六三年に八王子市に進出して以降、同市を技術開発の拠点としてきた。こうした縁で、市民会館が再開発ビル内に移転した二〇一一年四月から、十年契約でネーミングライツを取得した。命名権料は年額二千五百万円だった。
 契約の終了について、同社はHP上で「ブランドイメージの向上、文化・芸術振興の支援で一定の役割を果たすことができた」としている。
 ホールは客席が二千二十一席。音響に配慮した設計を採用しており、クラシックから演歌やロックまで、さまざまなミュージシャンがコンサートを開いてきた。市はすでに新たな命名権者の募集要項を配布しており、十一月二日〜三十日に応募を受け付ける。愛称の使用は来年四月一日から五年程度を予定している。
 市学園都市文化課の山岸研課長は「『オリンパスホール』の愛称は市民もなじんでいたし、全国的にも知られるようになっていたので残念。新たな愛称に期待したい」と話した。(布施谷航)

本記事では、八王子市における命名権の取組を紹介。

同市では、2011年「4月1日」から2021「年3月31日まで」の「10年間」で同施設に「ネーミングライツ・スポンサーを導入」*1。同社とは2010年「9月17日付」に「協定書を締結し」、「年額2,500万円」で「契約」*2。本記事によると同社からの「契約終了を申し入れ」を受けて、同市では「新たな命名権者を募集」する予定の模様。

「終期が設定」*3されている同取組。新たな応募状況は、要観察。

*1:八王子市HP(施設案内 : 文化施設・ホールなど )「オリンパスホール八王子(八王子市民会館)

*2:前掲注1・八王子市(オリンパスホール八王子(八王子市民会館)

*3:金井利之『行政学概説』(一般財団法人 放送大学教育振興会,2020年)55頁

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