地方財政の行政学的分析 (大阪市立大学法学叢書)

地方財政の行政学的分析 (大阪市立大学法学叢書)

  • 購入理由:待望の一冊.週末に読もうとに楽しみにしつつも,我慢できず電車の中で少し読み始める.「国家財政が危機に瀕した状況の下で,地方財源の不足が完全に補填されたのか.また,なぜ,あるときに一転して地方への移転財源が削減されたのか」という「リサーチ・クエスチョン」に対して,「制度的制約の下で政治的プレヤーがどのような政策選好を実現しようとした行動の結果,ゲームの帰結がどのように変容していくのか」(16頁)を解明.
  • 購入理由:「小規模自治体に対する聞き取り調査では,事務スタッフが少ないために,電話での面会設定すら不可能であることがある.自治体が独自のHPを持っているところも少なく,Eメールでの調整もできない.人員を極限まで削減して自治体を維持している有様が,こうしたところからも窺える」(68頁),「最小限度の要因で役所を運営しており,事務所が開いている時間を確認することすら,困難な場合もあった」(79頁)との記述に出会うと,アメリカにおける自治の厳しさを実感.アマゾンには,現在のところ未掲載の模様.