県は2日、全国市民オンブズマン会議が公表した「2010年度全国情報公開度ランキングで44都道府県(岩手、宮城、福島県を除く)」で1位になったと発表した。
 県法務文書課によると、1位には静岡を含む11県が並んだ。静岡は09年度、34位だった。
 09年度で県が評価を下げていたのは、「情報公開条例に権利乱用禁止規定がある」「公共工事の予定価格の事前公表を行っていない」の2点。ともに10年度の調査項目から外れた。代わりに「県議会本会議、委員会の議事録をHPで公表している」「本会議の内容をインターネットで中継、録画している」の2点が調査項目入り。これら2点を含む全9項目で、県は満点と評価されたという。

本記事では,静岡県における情報公開制度への「ランキング」結果を紹介.全国市民オンブズマン連絡会議による調査結果に基づく「2010 年度全国情報公開度調査」に基づく結果.同ランキングに関して,同会議HPを参照*1
同調査では,まずは,「交際費の公開度、情報公開の運用」をテーマに「首長交際費公開請求」「首長交際費ネット情報」「コピー代」を質問.2つ目には「議会のホームページ上での情報公開」に関して「議会議事録」「本会議内容放送」,3つ目は「情報公開条例」に関して「閲覧手数料」「請求権者」4つ目に「3セク,外郭団体の情報公開」に関して「公社等実施機関」「1/2出資法人」に関して,それぞれ尋ねられている.同質問事項への「採点基準」は,同会議HPを参照*2.同調査結果は,その昇順・降順の何れでも掲載されず,都道府県毎に採点結果結果を整理*3.本記事で紹介されている静岡県は,満点の「70」点であったことが分かる.
「良き統治の必要条件」ともされる「活動する市民」*4にとっては活動基盤ともなりうる各制度.高い得点とされる制度を有する自治体で利用が高いものなのか(いわば,「制度透明性・公開請求増大仮説」でしょか),又は,低い得点とされた自治体での利用状況が高くなるのか(倣えば,「制度不透明性・公開請求増大仮説」かな),実際の各制度の利用状況も把握できると,興味深そう.