佐賀県は、現在縦書きになっている条例の形式を横書きに、漢数字は洋数字に変更する条例案を6月議会に提出する。通常の公文書は横書きが多いため、混在をなくして読みやすくし、職員の手間やミス減少にもつながると期待する。可決されれば、来年1月から切り替える。
 県の公報、条例や規則、告示は縦書きで、数字は漢数字を使用している。使用料の算定ミス原因を調べる過程で条例の読みにくさが指摘され、検討を進めていた。横書き化で、文書作成時に縦書きに置き換える手間も省け、事務の簡素化にもなるとみている。選挙関連文書のうち国政選挙は全国統一形式のため、縦書きが残るという。
 県によると、全国では既に23道府県、県内も20市町は横書きに移行済み。国の法令は縦書きのままだが、県法務課は「分権時代を踏まえ、住民サービス向上を優先した」と話す。

本記事では,佐賀県における条例の横書き化の方針を紹介.
横書き化に至る背景としては,本記事を拝読させて頂くと「使用料の算定ミス」が一つの「条例の読みにくさ」がその「原因」にあるという.なるほど,確かに漢数字は読みにくい.条例の形式を横書きとされることで,概ねの公文書が横書き化となる模様.
一方で,「国政選挙」に関しては「全国統一形式」のため,縦書きのままとも報道.いわば「縦割りの文書管理」*1が残置されることになるものの,法定受託事務である国政選挙のその文書形式も,「義枠」のままとなるのだろうか,要確認.

*1:宇賀克也『行政法概説〓第4版』(有斐閣,2011)168頁

行政法概説1 行政法総論 第4版

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