仙台市青葉区勾当台公園市民広場をはじめ、市民利用施設の大半に命名権ネーミングライツ)を導入する方針を固めた。応募者がどの施設に命名するかを選べる「提案型」で募集する。
 震災復興に向けた自主財源確保策の一環。新名称の使用開始は早ければ2013年6月ごろを予定している。対象は本庁舎や区役所、学校・福祉関係施設を除き、スポーツ施設や文化施設、公園などほぼ全ての施設となる。提案する際の契約期間は原則3年以上、1施設当たりの命名権料は年間100万円以上と定めた。
 優先的に売り出す「導入重点施設」として勾当台公園市民広場、市民球場(宮城野区)、青年文化センター青葉区)、市民会館(同)、市体育館(太白区)、宮城野区文化センターの6カ所を指定。年間300万〜1000万円の命名権料を見込む。17日に募集を始め、13年3月22日まで財政課で受け付ける。応募者との協議や調整を経て、庁内の選定委員会で名称の妥当性や応募者の財務状況などを審査する。市は06年、泉区ユアテックスタジアム仙台仙台スタジアム)に初めて命名権を設定した。

本記事では,仙台市における命名権の取組を紹介.
本記事でも紹介されているように,2006年より「仙台スタジアム」へ施設命名権を導入.2008年には,2009年から2012年までの3カ年の契約継続(2012年以降も,同じ「ユアックススタジアム仙台」*1の施設名を利用されていますので,再び契約継続されたのでしょうか).2008年の継続契約時での金額は「年額70,000,000円(消費税及び地方消費税別途)」となり, 「仙台市ベガルタ仙台で年額の1/2をそれぞれ収入」*2とされている.本記事を拝読させていただくと,「市民利用施設の大半」を命名権の対象とされる模様.
では「市民利用施設」がそもそも同市でいくつあるのか確認してみると,あくまで「市民利用施設予約システム」*3に掲載されている市民利用施設数を見てみると,体育館では9館,武道館は3館,テニスコートは22場,野球場は27場,グラウンド・運動広場・サッカー場等は,「ユアテックスタジアム仙台」を含めて13場,温水プールは9施設,市民センターは,それぞれの区毎ととなり,青葉区が19,宮城野区は10,若林区が6,太白区は14,泉区が13,文化施設は19と,総計164施設となる.
「公私融合」*4しつつ進められる命名権の取組.本記事では「ほぼ全ての施設」とあるものの,実際に公募される施設の範囲,そして,応募の状況は,要経過観察.