鳥取県は3日から、中山間地域で買い物に不便を感じている“買い物難民”を対象とした相談窓口を開設する。買い物の悩みを解消し、中山間地域でも安心して暮らせるよう情報を提供するのが狙い。相談を受けて移動販売業者などを紹介。該当エリアを巡回する業者がない場合は新規参入業者を募るなど、市町村と連携して対応策を検討する。
 移動販売車で買い物をする住民。県は中山間地での買い物相談に応じる窓口を設ける=昨年12月3日、八頭町内(県提供)県とっとり暮らし支援課によると、県内の卸売業・小売業の事業所数は1999年から2012年にかけ約22%減少。特に中山間地域はスーパーや商店が相次いで消えており、車を持たない高齢者世帯の食料や日用品確保が深刻な問題となっている。
 県は対策として、店舗に変わって商品を販売する移動販売車の導入を支援。昨年度は県の助成制度を活用し6業者が新規参入した。しかし、県民からは「どこに相談したら移動販売が来てくれるのか分からない」、業者からも「どの地域に買い物を必要としている人がいるか分からない」といった声が寄せられていたため、双方をつなぐ窓口が必要と判断した。
 窓口は県庁の同課内に設置。住民と業者双方からの相談を受け付け、市町村につなぐ仕組み。同課は「千円の商品を買うため1500円のバス代を使う方もいると聞く。買い物の悩みを解消し、住み慣れた集落に長く居続けたいと思えるようなサポートをしたい」と話している。相談の受け付けは平日の午前8時半から午後5時15分まで。専用電話は080(2934)3053。

本記事では,鳥取県における,いわゆる「買い物難民」対策の取組を紹介
同県では「買い物不便相談窓口」を設置.同窓口では,同県の「中山間地域」で「買い物等に」「不便を感じておられる方々」と「移動販売を開始」する「事業者」の方々に対して,「日ごろの買い物に係る情報の提供や必要な助言を行う」ことが目的.具体的には,前者の方々には,相談を受けて「関係市町,県関係課及び各総合事務所と調整」し「買い物不便の解消に少しでもつながるよう対応」する.ただし,同窓口への相談を受けて「直接買い物のお手伝いサービス等を行うものでは」ない,という.後者の事業者の方々には,「買い物不便解消につながる取組を進める上で」「活用可能な助成事業等の情報提供」*1を図る,という.なるほど.
 起き掛けの寝ぼけた頭で同記事を拝読した際,窓口を設置されても,実際に県庁舎へ来庁するには不便な距離にお住まいな方々,心理的に庁舎の敷居を高いと感じがちな方々(いわば「来庁難民」「庁舎難民」でしょうか)には,実際に県庁に訪れて相談することの難しさもあるのかなあと思い,上記の同県HPを確認してみると,窓口というよりも「窓口専用ダイヤル」が開設されたという理解が適切な模様.なるほど.連絡調整を本務とする都道府県での本務に沿った「多様な取り組み」*2の一つとしても整理ができそうか.実際の相談状況と相談の解消状況も分かると更に興味深そう.要確認.