星空の美しさをアピールする観光施策「星取県」を進める鳥取県は13日、制定を目指す星空保全条例(仮称)の骨子案に関する意見公募(パブリックコメント)を始めた。屋外での投光器の上空照射などを全県的に禁止することを盛り込んだ。手続きを経て、11月議会に提案したい考えだ。
 違反者が停止の勧告や命令に従わない場合、罰則(罰金を想定)を適用する方針。水・大気環境課は当初、罰則を設けない予定だったが、「ある程度の規制で効力を担保すべきだという議論になった」(担当者)。
 骨子案によると、美しい星空が観測できる地域を「星空保全地域」に指定。個人の住宅を除き、屋外照明の設置位置や使用方法などに関する基準を守ることも求める。県民の環境教育を進めることも盛り込んだ。

本記事では、鳥取県における条例制定に向けたパブリックコメントの取組について紹介。
同県では、「星空が見える環境を将来にわたって維持し」「環境教育の場や地域資源として活用推進することを目的」に「条例の制定」を「検討」*1。「鳥取県美しい星空が見える環境の保全と活用に関する条例(仮)骨子(案)」では、「県下で屋外」での「投光器やレーザーを」「上空に照射する等、美しい星空が見える環境を著しく阻害する方法で使用することを禁止」し、「特に美しい星空が見える優れた環境を有する地域」を「星空保全地域」に「指定」し、「禁止事項、遵守義務規定の違反」に対しては「停止勧告→氏名公表→停止命令→罰則適用(罰金)と」「段階を踏んだ罰則を適用」*2する案が示されている。パブコメによる「幅広く意見聴取」*3後の同条例骨子案から詳細設計の内容は公表後、要確認。