千葉市は生活習慣を改善するため、情報通信技術(ICT)を活用して健康づくりを支援するツール導入に向けた実証実験を開始した。スマートフォンで歩数を計測し、歩数に応じて得たポイントで景品が当たる仕組み。ICTを活用した各種施策の導入は熊谷俊人市長が進めており、今回の実験はその一環。
 専用アプリは「NTTデータ」が開発。市健康支援課によると、アプリは歩数の計測とグラフを表示するほか、血圧や体重など個人の身体情報が管理できる。歩数計機能は距離や時間、消費カロリーも表示される。アンドロイドOSのスマホのみの利用で、アイフォーンには対応していない。一般に健康を維持するための1日の歩数目安は男性9000歩、女性は8500歩とされる。参加者は1日5000歩で5ポイント、それ以降は1000歩ごとに1ポイントが加算される(5000歩未満は0ポイント、最大10ポイント)。500ポイント以上集まった人は、県産米10キロなどの景品が当たる抽選に応募できる。
 生活習慣病にかかりやすいとされる「40〜50代」を主なターゲットにしており、参加目標は約300人。担当者は「通勤途中などに楽しみながら運動不足を解消してもらいたい」と呼びかける。参加者は市内在住の20歳以上。募集は15日まで。市ホームページの募集案内から電子申請で応募する。問い合わせは電話043・238・9968。【岡崎大輔】

本記事では,千葉市における生活習慣病の予防の取組を紹介.同取組の詳細は,同市HPを参照*1
同取組では「Androidのみ対応」する「スマートフォン歩数計アプリ」を用いて「参加者一人一人が毎日のウォーキング継続に挑戦」する.参加者は「アプリで計測した歩数データをWebサイトに送」り,「Web上で歩数にポイントが貯ま」*2る.「平成25年10月11日(金)から平成25年12月31日(火)」までの期間で「継続してウォーキングに取り組み」,
「1日5000歩で5ポイント」「以降1000歩毎に1ポイント」として「1日に10ポイントまで貯まり」,その結果「500ポイント以上」となると「景品があたる抽選」に「応募」*3することができる.また,別途「アンケートの回答に対するポイントで」として「1回50ポイント」や「市が別途指定する教室受講等への参加」した場合,「原則として,1回50ポイント貯ま」*4る.景品は2種類.ひとつは「お米10Kg」であり「1名」に当選,もう一つは「マフラータオル」となり「30名」*5が当選する.
罹患する要因が習慣にあれば,予防するのもまた習慣という生活習慣病.「県産米10キロなどの景品が当たる抽選」という「報酬」から,継続的な「ウォーキング」という習慣へと「ループ」*6を習慣づけることが企図されている同取組.既に「ウォーキング」を習慣されている方に加えて,習慣にない方々にも「きっかけ」*7となるか.最終的な応募状況は要確認.

*1:千葉市HP(組織から探す保健福祉局健康部:健康支援課)「健康ポイント実証実験〜アプリで健康ウォーキング〜 <参加者募集期間を延長>

*2:前掲注1・千葉市(健康ポイント実証実験〜アプリで健康ウォーキング〜 <参加者募集期間を延長>)

*3:前掲注1・千葉市(健康ポイント実証実験〜アプリで健康ウォーキング〜 <参加者募集期間を延長>)

*4:前掲注1・千葉市(健康ポイント実証実験〜アプリで健康ウォーキング〜 <参加者募集期間を延長>)

*5:前掲注1・千葉市(健康ポイント実証実験〜アプリで健康ウォーキング〜 <参加者募集期間を延長>)

*6:チャールズ・デュヒッグ『習慣の力』(講談社,2013年)361頁

習慣の力 The Power of Habit

習慣の力 The Power of Habit

*7:前掲注6・チャールズ・デュヒッグ2013年:41頁