川崎市議会には現在、無所属議員が7人在籍する。昨年1月時点は2人だったが、所属政党からの離党や会派変更が相次ぎ、一気に3倍以上に増加。このため同市議会局は、議員控室の確保・調整に頭を悩ませている。
 現在、同市議会では市議1人当たりに約10平方メートルのスペースを割り当てているが、無所属議員用の個室は「満室」状態。今後、大部屋を簡単な間仕切りで複数市議で使う「相部屋」にするか、本格的な工事を実施して「個室」にするかが選択肢の中心となりそうだ。
 同市議会では昨年、一気に無所属議員が増え、過去最多の7人に。昨春以降、みんなの党から月本琢也氏(麻生区)、竹田宣廣氏(宮前区)が離党し、会派も離団した。月本氏はもともとあった個室を使い、竹田氏は待合室を控室に転用した。昨秋には民主党市議団から、それぞれ離党していた添田勝氏(宮前区)、粕谷葉子氏(高津区)が離団。添田氏は記者控室を、粕谷氏は会議室をそれぞれ10平方メートル分だけ使用。残りのスペースは市議会のソファなどの備品や書類を置く倉庫として、使えないようにしている。さらに昨年末、みんなの党市議団から為谷義隆氏(川崎区)、小田理恵子氏(幸区)が離団、添田氏が同会派入りした。このため、添田氏の控室を為谷、小田両氏が暫定的に使っているが、決められた広さに足りていない状態だ。
 一般的な控室は、一定の広さのほか、電話やパソコンなどのネット環境の整備、配電や空調、館内放送設備が必要。大きな会議室をきちんとした個室にするには、数百万円以上の予算が掛かる上、設計や入札、工事で日数も要する。一方、簡易的な間仕切りでは費用などは節約できるものの、互いの会話や来客などが「筒抜け」になる恐れもある。無所属議員の1人は「工事で高い費用をかけるのは避けたい」と話している。
 “控室問題”は、2月18日開会予定の市議会第1回定例会までに調整される予定。ただ、来春の統一地方選を控え、市議の動向次第ではさらなる会派の変更の可能性もありそうだ。

本記事では,川崎市議会における議員控室を紹介.
同市議会60名の議員のうち「無所属」*1の議員が7名に増加したことを受けて,本記事によると控室が「満室」状態とのこと.同市「第2庁舎」における「議会関係」の「各階案内」*2をもとに現状を確認してみると,6階の5室,7階の1室の計6室となる.無所属ゆえに「一所」の「空間」としての「大部屋主義」*3とはならない難しさがある模様.悩ましい.