昨年7月の参院選を巡り、選管職員らによる票不正操作事件に揺れた高松市で12日、全職員が朝礼で地方公務員法の条文を唱和する「コンプライアンス推進日」の取り組みが始まった。
 不正を見過ごす風土を変えようという若手職員の提言を採用し、毎週金曜日を推進日に設定。初日は朝の庁内に「全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し……」(同法30条)の声が響いた。市職員の詐欺事件や飲酒運転なども相次いでいるが、大西秀人市長は「効果はあると信じている」。まずは14日の衆院選で職員の意識が試される。【伊藤遥】

本記事では,高松市におけるコンプライアンスの取組を紹介.同市では,2014年11月28日に「コンプライアンス推進施策」*1を制定.「コンプライアンスの推進は,朝礼や研修等において日々,繰り返し,定期的に意識付けを行うなど,職員の意識改革が最大のポイント」*2として,具体的には,「朝礼時に地方公務員法第30条等の唱和」が「奨励」*3し,「市長,副市長からのメッセージが発信」*4される.唱和という「きっかけ」*5が,どのような職員の行動へ影響をもたらすかは,要観察.

*1:高松市HP(市の取組み コンプライアンス推進施策コンプライアンスの推進について)「コンプライアンス推進施策

*2:前掲注1・高松市コンプライアンス推進施策)2頁

*3:前掲注1・高松市コンプライアンス推進施策)3頁)されるとともに,「毎週金曜日をコンプライアンス推進日に設定」((前掲注1・高松市コンプライアンス推進施策)2頁

*4:前掲注1・高松市コンプライアンス推進施策)3頁

*5:チャールズ・デュヒッグ『習慣の力』(講談社,2013年)361頁

習慣の力 The Power of Habit

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