名古屋市保育所などに入所できない「待機児童」の数が今年四月一日時点で、二年連続ゼロだったことが分かった。昨年四月に待機児童ゼロを達成してからも、増え続ける入所希望に対応し、保育所増設などに取り組んできた。
 名古屋市内全域の保育所の定員は、四月時点で約四万四千人。市は、待機児童数が二〇一一、一二年の二年連続、全国の市町村で最悪を記録したことから、入所枠を拡大してきた。昨年、統計が残る一九八九年以降、初めてゼロを達成。一四年度も高まる保育ニーズを見越し、保育所の新設や増設などに二十三億円余を投入。入所枠をさらに二千六百人余拡大した。
 市の調査によると、市内では今後も入所希望者数が伸び続ける見込み。特定の保育所のみの入所希望者や、保護者が育休中など「待機児童」の定義に含まれないケースも多く、市は小規模保育事業所の新設など引き続き対策を講じていく。

本記事では,名古屋市における待機児童数を紹介.
厚生労働省による「平成26年10月1日の待機児童の状況」は,全国では「43,184人」,前年10月と「比較」すると「934人」が「減少」*1,同市の待機児童数は,2014年4月1日現在では「0」名のところ,2014年10月1日現在は「自治体ごとに保育所入所手続き等が異なるため」「参考値」とはなるものの,「85」*2名となる.本記事によると,2015年4月1日現在は,0名となり,「2年連続」になることを紹介.本記事からは「保育所の新設や増設など」を始めとした「あらゆる手段を講じて達成」*3されたとも窺える同市.実際の取組内容は,要確認.

*1:厚生労働省HP(報道・広報報道発表資料2015年3月保育所入所待機児童数(平成26年10月))「保育所入所待機児童数(平成26年10 月)」(平成27年3月20日(金))

*2:前掲注1・厚生労働省保育所入所待機児童数(平成26年10 月))

*3:前田正子『みんなでつくる子ども・子育て支援新制度』(ミネルヴァ書房,2014年)120頁

みんなでつくる子ども・子育て支援新制度

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