「北神支所」を「区役所」へ格上げ サービス拡充など推進 神戸市(神戸新聞2019年4月2日)
 神戸市は1日、北神支所(同市北区藤原台中町1)を北神区役所に格上げした。北区役所(同区鈴蘭台北町1)に次ぐ区内二つ目の区役所となる。同じ行政区に二つの区役所が設けられるのは政令市で初という。北区の面積は約240平方キロメートルと市内9区で最も広く、住民サービスの拡充や地域のにぎわいづくりを進める。

 住民サービスの本格拡充は大型連休明けの5月7日から開始。出生や婚姻など戸籍届の夜間・休日対応が可能になるほか、配偶者による暴力(DV)やストーカーの被害者が、特定の人物に対し住民票の写しの交付を制限する申請も受け付ける。乳幼児健診や育児セミナーの専用スペースも整備する。

 まちづくり課の職員は6人から12人に倍増。地域福祉や防災体制を強化し、住民と連携したまちづくりを一層進めていく。

 同じビル内にあった北図書館北神分館を北神図書館に名称変更し、隣接する商業施設「エコール・リラ」南館で今月23日に開業する。蔵書は現行より約2万冊多い約12万冊となる。

 一方、市は同日、同市中央区の神戸国際会議場で新規採用職員の辞令交付式を行った。入庁者は259人で、内訳は一般行政職員176人、その他の技術職員ら83人。男女別では男性104人、女性155人だった。

 式典で久元喜造市長は「戦災、阪神・淡路大震災という二つの試練を乗り越えた先輩の歩みを引き継ぎ、同時に新しいものにもチャレンジを。フレッシュな発想に期待する」と訓示した。(金 旻革、上杉順子)

本記事では,神戸市における区役所の設置を紹介。
同市では,2019年4月1日に,同「市9区の中で最大」の「北区」において「支所」を「区役所に格上」し,同一区内に「二つ目」の「区役所」*1を開設。「北神担当区長」,「保健福祉担当部長」,「地域支援担当課長を新設」,「市民課」「まちづくり課」「保健福祉課」「こども家庭支援課の4課体制」」*2を採用している。
一つの区内の二つの区役所による「区による行政」*3の取組状況は,要観察。
 

*1:神戸市HP(総合メニュー : 市政情報: 記者発表資料 :  2018年9月 )「 平成31年4月に「北神区役所」・「北神図書館」を設置します

*2:神戸市HP(総合メニュー : 市政情報: 記者発表資料 :2019年3月 ) 「4月1日より「北神区役所」を設置します」 

*3:北村亘,青木栄一,平野淳一『地方自治論 2つの自律性のはざまで』(有斐閣,2017年)128頁。

地方自治論 -- 2つの自律性のはざまで (有斐閣ストゥディア)

地方自治論 -- 2つの自律性のはざまで (有斐閣ストゥディア)