多摩市は１日から「ふるさと納税」の返礼品として、「サンリオピューロランド」（同市）の協力を得て、同ランドの入場券や多摩センター親善大使の「ハローキティ」限定ぬいぐるみなどを贈る取り組みを開始した。
返礼品は、市外在住者のみ申し込める。寄付額２万円以上で入場券２枚。３万円以上で入場券３枚と記念写真引換券１枚か、年間入場券１枚とアイス引換券２枚。５万円以上で入場券３枚とピューロランド限定キティバースデーぬいぐるみ１体（インターネット申し込み限定で先着１０人まで）か、年間入場券２枚と記念写真引換券１枚。
ふるさと納税で、同市民が２０１４年度に個人住民税を控除された額は２５４件約５８９万円だが、同市が受け取った額は２８件約２３９万円にとどまる。阿部裕行市長は「世界的キャラクターのハローキティやピューロランドは全国にＰＲする切り札。牛肉や鮮魚、米など人気の返礼品に太刀打ちするための秘策だ」と話している。
詳しくは市ホームページ（http://www.city.tama.lg.jp/6812/index.html)。
本記事では，多摩市におけるふるさと納税の取組を紹介．
本記事でも紹介されている通り，同市では，2015年11月1日から，ふるさと納税により「1回あたり2万円以上寄附」した方に対して，「サンリオピューロランド 」「パスポート」を「2枚」，3万円以上の場合には，「パスポート」「3枚」と「レディキティハウス写真引換券」「1枚」又は「年間パスポート」「引換券」「1枚」と「ミラクルアイス引換券」，5万円以上の場合には，「パスポート」「3枚」と「ピューロランド限定ハローキティバースデードール」「1体」又は「年間パスポート」「引換券」「2枚」と「レディキティハウス写真引換券」「1枚」が返礼品として「贈呈」*1する取組を開始．11月1日からの開始は，同日が同市の「市制施行の日」であるとともに，「ハローキティの誕生日」*2でもあるためである，という．パスポートの交付により，返礼を届けるだけではなく，同市に「遊び」*3に足を出むよう促すこととなる同取組．寄附の推移は，要観察．
*1:多摩市HP（ふるさとTAMA応援寄附金（ふるさと納税））「ふるさとTAMA応援寄附金（ふるさと納税）お礼の品」
*2:多摩市HP（市政情報：情報公開・個人情報保護：記者会見資料：定例記者会見（平成27年10月22日木曜開催)）「多摩市内の地元企業と協力して 「ふるさとTAMA応援寄附金(ふるさと納税)」のお礼の品、始めます!」
*3:嶋田暁文, 阿部昌樹, 木佐茂男編著，太田匡彦, 金井利之, 飯島淳子著『地方自治の基礎概念』（公人の友社，2015年）188頁
