秋田県横手市で2月15、16日にある小正月の伝統行事かまくらを前に、市の新人職員とかまくら職人ら計約40人が22日、市役所隣の公園でかまくら2基を設営した。
 市の伝統文化や観光資源に理解を深める職員研修の一環。新人職員16人が職人の指導を受け、大きく丸く形作る雪積みに挑んだ。新人職員はかまくら当日、観光客接遇の研修をする。
 本格的なかまくら作りは初めてという都市計画課の石橋菜穂子さん(33)は「かまくらの外側は硬く、内側は軟らかめに雪を積み上げて入り口の穴を開けやすくするこつがあることが分かった」と話した。
 かまくらは高さ3メートル、直径4メートルで1基に使う雪は30トン。市内のふるさと村などに職人が作る約70基のほか、事業所分を含む計約100基が設営される。

本記事では、横手市における職員研修の取組を紹介。
「毎年2月15・16日の夜」の「小正月の伝統行事」とされて「約450年の歴史がある」、同市「かまくら*1。両日には「市内に100個ほど」が設営されてきた模様。本記事では、「市の新人職員とかまくら職人ら計約40人」によって「市役所隣の公園でかまくら」が「2基」「設営」されたことを紹介。「地味な日常業務」*2のなかにある、地域の伝統行事を支える業務としての同取組。研修結果は、観察してみたい。

*1:横手市HP(観光・文化観る四季の民俗行事 )「(冬)横手のかまくら

*2:北村亘、青木栄一、平野淳一『地方自治論 2つの自律性のはざまで』(有斐閣、2017年)49頁。

地方自治論 -- 2つの自律性のはざまで (有斐閣ストゥディア)

地方自治論 -- 2つの自律性のはざまで (有斐閣ストゥディア)