東京都議会の定例会が21日開会し、小池百合子知事が施政方針演説を行った。都は今回の定例会で受動喫煙防止条例案を提出予定だったが、小池知事は「都民の混乱を避け、国の対策と整合を図る必要がある」として、国の動向を踏まえて条例案を再検討する意向を示した。
 2020年東京五輪パラリンピックについては「平昌大会が終わるといよいよ東京の番。オールジャパンで必要な準備を着実に進める」と意欲を示した。小池氏は本会議後、記者団の取材に対し、平昌パラリンピックの視察を検討していることを明らかにした。
 各会派が都政について知事に見解を問う「代表質問」は3月1日に予定されている。定例会の会期は3月29日まで。

本記事では、東京都における都議会の定例会開催を紹介。
2018年2月21日に「平成30年第一回都議会定例会」が開会し、同都知事が示された「施政方針」*12017年9月11日付同年11月28日付同年12月8日付2018年1月31日付の各本備忘録で記録した、同都による受動喫煙防止の条例化案に関しては、「国の動きを注視しながら」「本定例会へ提案することを目指してきたところ」であったものの「対策に関する国の考え方が改めて示され」、「根幹の部分が従来から大きく変更され」「飲食店の例外措置など」「詳細」も「明らかにされては」いないことを踏まえて、「都民」の「混乱を避け」、「都の対策を実効性のあるものと」し、「国の対策と整合を図る必要」から、「引き続き国の動向を見極め、区市町村の意見も尊重しながら、条例案の検討を重ね」*2る方針が示されている。国の法制化に対する「独自の判断」*3は抑制する方針となる同条例化。条例案制定の検討過程は、要経過観察。

*1:東京都HP(都政情報知事について知事の部屋施政方針) 「平成30年第一回都議会定例会 知事所信表明

*2:前掲注1・東京都(平成30年第一回都議会定例会 知事所信表明)

*3:金井利之『行政学講義 日本官僚制を解剖する』(筑摩書房、2018年)61頁

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