東京都目黒区は2018年度から、ふるさと納税の返礼品に人気グループ「EXILE」の関連グッズを追加する。都内他区と同様、ふるさと納税による税収減が響いている。若者に人気の商品を入れることで、目黒区向けのふるさと納税に関心を持ってもらう狙いだ。
 EXILEが所属する芸能事務所LDHは区内に拠点を持つ。最寄りの東急東横線中目黒駅前は所属グループのメンバーに会える町として芸能関係者やファンの間で知られている。LDHからは区に対し、地元に貢献したい意向が示されているという。
 返礼品にはLDHのショップ「EXILE TRIBE STATION」で販売しているパーカーやTシャツ、文房具などをそろえる。LDHのグループ会社が運営する飲食店の招待券も用意する。
 目黒区は区民によるふるさと納税での他地域への納税の影響で、年間15億円程度の税収が減っている。一方、目黒区向けのふるさと納税では17年12月〜18年6月の7カ月間で1748万円にとどまる。区はEXILEが税収減の歯止めになってほしいと期待している。

本記事では、目黒区におけるふるさと納税の取組を紹介。
現在、同制度による返礼品として「目黒区ゆかりの品」を21点、「友好都市特産品」*1を18点と「さまざまな使途を掲げ」*2る同区。本記事によると、同「グッズ」を追加する予定であることで紹介。
2016年度の「ふるさと納税による特別区民税の減収額」が「前年度の約 5.4倍の129 億円」であったこと受け、2017年3月31日には特別区長会から「「ふるさと納税」に関する要望について」*3総務大臣に提出。同取組による減収への対応状況は、要観察。

*1:目黒区HP(行政情報財政目黒区への寄付金目黒区への寄付金)「東京都目黒区ふるさと応援寄附金お礼の品リスト」1〜3頁

*2:沼尾波子「自治体の税財政 制度と予算」幸田雅治編『地方自治論 変化と未来』(法律文化社、2018年)173頁

地方自治論: 変化と未来

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*3:特別区長会HP(活動状況平成28年度の要望活動)「「ふるさと納税」に関する要望について