愛知県、国家公務員経験者など 筆記試験なしで採用 (日本経済新聞2021年12月27日) 

 愛知県は27日、国家公務員などの経験者を筆記試験なしで採用すると発表した。対象は国家公務員総合職と一般職に加えて、都道府県・政令指定都市の大卒採用職員。国家公務員総合職であれば勤務年数17年以上で課長級、8年以上で課長補佐級として選考する。経歴と自己PR書を審査したうえで、面接で採用を決める。

愛知県によると行政実務の経験者を対象にした筆記試験のない選考は全国初という。事務系、技術系ともに採用は若干名。中央省庁や県外の自治体で働いている愛知県出身者などの応募を見込む。2022年4月から申し込みを受け付け、7月以降に随時採用する。

大半の都道府県と政令市では筆記試験の内容がほぼ同じだ。経験者は一定の学力が保証されるため、再度の筆記試験は不要と判断した。

本記事では、愛知県における職員採用の取組を紹介。

同県では、2022年度の職員採用にて「困難な行政課題」を「迅速かつ的確に対応できる即戦力人材を採用する」目的から、「国」や「都道府県・政令指定都市」で「行政実務を経験し」「行政のプロとして高度な専門能力を有する方を対象」とする「採用選考を実施」*1。「受験資格」は「受験申込時」に「国、都道府県又は政令指定都市での職務経験」が、「課長級」は「国家公務員総合職(旧1種)相当」は「17年以上」、「国家公務員一般職(大卒程度)(旧2種)相当」及び「地方公務員大卒程度(都道府県・政令市に限る)」は「25年以上」、「課長補佐級」はそれぞれ「8年以上」と「15年以上」、「主査級」は「4年以上」と「10年以上」、「主任・主事・技師」は「国家公務員総合職(旧1種)相当」のみとなり「1年以上」*2とされている。

「多様な人物」*3を採用する同取組。応募状況は要確認。