歩いて,飛んで,また,歩いて

昨日,和歌山市さんに聞き取り調査に伺わせていただきました.調査を受け入れて頂いた和歌山市の皆様,調査の企画立案・調整・実施をされた日本都市センターの皆様には,大変お世話になりました.心より御礼申し上げます.
今回も現場集合.現地調査での決まりごとの一つに,調査前にまちを歩いておく,ということがある.そのためにも,始発電車を乗り継ぎ,羽田空港へ.羽田空港第二ターミナルからの搭乗ゲートは,これまでの調査出張に行く際には(そして帰ってくる際も),不思議なことに,最端の南ピア67,68,69番となることが多い(むしろこれらのゲート以外はないといえる程).今回も69番.そのため空港内を何時もながら,ひたすら移動.早朝からの移動に早くも疲労気分.
80分程度のフライト中は各種資料の読み込み.現地調査に伺う際に携帯し,事前に読む資料には,組織図,各種関連条例・規則等,財政状況一覧,各種基本計画・方針・行政改革大綱(及びそれらの実施計画等)・集中改革プラン等はもちろんだが,これらに最近では「人事行政の運営等の状況」を加わえている.調査時には愛用している10ポケット型のクリアーフォルダーは調査前から既に余裕がなくなるが,同資料は,種々発見があり,移動時間もあっという間に過ぎていく.関西国際空港到着後は,和歌山駅まで高速バスがあることを知り,40分程度の乗車で和歌山駅へ到着.便利.駅到着後は,駅から真っ直ぐに伸びるけやき大通りを,只管30分程歩き続け,和歌山城へ向かう.
建築物としてのお城趣味というわけではなく,空間としての自治体(お城=庁舎)観察の一環として,調査で伺う城下町では,時間がある限り,お城に登ることが常.昭和33年に再建された天守閣の高みに登り,眼下にある現在の市庁舎・県庁舎,そして,緩やかに紀ノ川が和歌山港に流れ入る風景を満喫(写真は,市役所庁舎最上階から撮影).
聞き取り調査では,和歌山市における意思決定・組織間調整,機構改革,人事管理等の仕組みとその運用に関する現状と課題等を中心にお話を伺う.様々な職,部署の方にお話を伺った5時間超,何れのお話も大変勉強をさせていただきました.調査結果は,前回の高山市と同様に早々に公開できればとも思うものの,正式には年度末頃の公開予定(か?).個人的には,局制の導入と組織間調整の仕組みを大変深く拝聴させて頂きました.局を跨る事案(新規行政需要等)の調整には,伝統的には企画部局の所掌領域であることが比較的多い.和歌山市では,官房的役割の充実ともいえる,余り他の自治体では伺うことがなかった仕組みがあることを教示いただく.これらが局間・内の調整に関与する様相は,いやはや興味深い.これは,まとめなければと思う.
終了後,高速バスで関西国際空港に直行.羽田空港の発着陸が混雑しているとのことで,離陸が1時間遅れる.そして,羽田空港の到着ゲートはまたも69番.本当に,空港内の移動だけで疲労