宇都宮市、週休3日試行を全部署に拡大 25年度本格導入(日本経済新聞2024年3月11日) 

宇都宮市はこれまで一部で試行していたフレックスタイム制と週休3日制について、4月からすべての部署に対象を拡大すると発表した。期間は1年間。大規模な試行で制度設計の不備を洗い出し、2025年度からの本格導入を目指す。

始業時間や終業時間を職員が選べるフレックスタイム制は、必ず勤務を割り振らなければならないコアタイムが午前10時〜午後4時。コアタイムを除く午前7時から午後9時までの間で、15分間隔で始業・終業の時間を選べる。23年10月の試行では終業時間の選択肢を45分間隔にしていたが、より柔軟に選びたいという声に応じて変更した。

1日の最短勤務時間は5時間、最長は10時間。4週間(20日間)の総労働時間は従来通りの155時間を維持し、この範囲内で1日の勤務時間を変更できる。週休3日は1日の通常勤務時間の7時間45分を最大4週間のなかで分散させて平日休みの日をつくる。

職員がフレックスタイムで働くことが公務に影響する部署は対象から除く予定だ。今回の試行を通じてコアタイムの設定時間や、始業・終業時間の選択肢が適切かといった制度の詳細を確認する。

本記事では、宇都宮市における職員の勤務時間の取組方針を紹介。

同市では、2024年度の『職員採用ガイド』にて「職員のワーク・ライフ・バランスの実現を目的」に今後の導入に向けて検討中」としてきた「フレックスタイム制及び選択的週休3日制*1。本記事によると「2025年度からの本格導入」の予定の模様。

同制度の実施に伴う「業務分担を見直し、一人ひとりの担当業務を明確にする」*2結果は要観察。

*1:宇都宮市HP( 暮らし : お知らせ : 宇都宮市職員採用情報等 : 職員採用試験ガイド : 令和6年度 宇都宮市職員採用試験ガイド)「令和6年度職員採用試験ガイド」8頁

*2:稲継裕昭・大谷基道『現場のリアルな悩みを解決する! 職員減少時代の自治体人事戦略』(ぎょうせい、2021年)、53頁