町田デジタルミュージアム 貴重な史跡、ぐるっと観覧 3Dやパノラマ撮影 縄文土器など2000点超(東京新聞2022年4月18日) 

町田市は今月、市内にある史跡や市所蔵の土器や古文書などをインターネットで公開する「町田デジタルミュージアム」を開設した。普段は非公開の史跡の内部の様子も画像で紹介。代表的な資料は3D(立体)画像で撮影され、あらゆる角度から見ることもできる。(宮本隆康)
 江戸時代の多摩丘陵にあったかやぶき屋根の典型的な農村家屋「旧永井家住宅」(重要文化財)や、七世紀につくられたと推定される「西谷戸横穴墓群」(都指定史跡)などを紹介。三六〇度パノラマ画像で内部を撮影してあり、普段は見学できない内部の様子を知ることができる。
 これらをはじめ、史跡や石器、土器などの考古資料、古文書などの文献資料、古い道具などの民俗資料計二千点以上の画像を掲載している。代表的な二百四十点は大きく拡大できる高精細画像で紹介。縄文土器など3D撮影されたものもあり、上下左右に回転させて細部を見られる。
 地図から史跡や遺跡を探すこともできる。市の担当者は「所蔵資料の全部を展示するのは難しい。普段は見られない歴史の資料をじっくり見てほしい」と話す。市考古資料室や自由民権資料館などで実物を見ることができるものもあり、関心を持ったら足を運んでほしいという。

本記事では、町田市における文化財展示の取組を紹介。

同市では、同市の「2000点以上の考古、歴史、民俗資料」を「掲載」し「代表的なものは3Dを含む高精細画像」により同市の「歴史」を「紹介するデジタルアーカイブ」」*1を公開。

「歴史的、文化的要因に裏付けられる地域アイデンティティ*2ともなる地域文化財の保存と公開の同取組。利用状況は要観察。